ファミリークローゼットのメリット・デメリット
ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類等をまとめて一か所に収納するスペースの事をいいます。
家づくりを検討される方は設置したいと思われる方が多いのではないでしょうか?
一般的にはクローゼットは各お部屋に設置してあり、それぞれ自分の衣類を収納するイメージがあります。
ファミリークローゼットは一か所に収納をまとめることができ、使い方は家族構成やニーズによって様々です。
・衣類をだけを収納する
・鞄や帽子などといった小物類も収納する
・クローゼット内にオールシーズン分を収納したい
等といったようにご家族によってご要望は様々になってきます。
アイロンがけや洗濯物を畳んだりする家事室と一緒なスペースとして使うご家庭もあるかと思います。
ご家族の使い方によって動線や、間取りを工夫すればより使いやすい収納の空間となるのではないかと思います。
ファミリークローゼットには2つのタイプがあります。
①ウォークインタイプ
ウォークインタイプは出入り口が一か所のクローゼットです。
出入り口が一か所だと1つの部屋として使用する事が出来るので、鍵を付けてしまえば、そこで着替えまで済ませてしまうことができます。
レイアウトとしてはI型、Ⅱ型、L型、U型があります。
収納量が変わってくるので、土地や家とのバランス、収納するものも含め検討してみてください。
②ウォークスルータイプ
クローゼット内を通路のように、通り抜けができるウォークスルータイプ。
このタイプは出入り口が2か所あり、通り抜けができるので、生活動線を短くできるのが魅力的です。
例えば、リビングと玄関の間に設置すると、朝食後クローゼット内で身支度を整え、そのまま玄関に向かうスムーズな動線を確保できます。
又、それぞれ別のお部屋に通じるように設置すれば、回遊できるので家事同線が良くなります。
しかし通路を作らないといけないのでその分の収納量が減るので、収納力はウォークインタイプが勝っております。
レイアウトとしてはウォークインタイプと同様、I型、Ⅱ型、L型、U型があります。
間取りに合わせて検討してみてください。
ご家族の生活スタイルに合うクローゼットのタイプやレイアウトを検討して、最適な場所に間取りを確保できれば、家族全員がより快適な生活を送る事が出来るでしょう。
ファミリークローゼットを設置するメリットは・・・
・生活動線や家事同線を短縮できる。
例えば、玄関⇒シューズクローク⇒ファミリークローゼット⇒リビングへとつながる間取りの場合、帰宅し、靴を脱いだ後すぐにクローゼットの中で着替えができ、そのままリビングへ向かうことができます。
花粉やウイルスをリビング内に持ち込みにくいのも嬉しいポイント。
取り込んだ洗濯物を一か所にまとめて収納が出来る為、部屋を回って各自のクローゼットに片づける手間を省くことができます。
・部屋が散らかりにくく、片付けが楽に
出かける準備をする場所が一か所に集約できる為、居室やリビングなどに衣類や物が散らかりにくくなります。
2階に毎回片付けに行く手間がないのは家族みんなが嬉しいポイントではないかと思います。
帰宅後はファミリークローゼットでコートや鞄などを片づける事を習慣化すれば、家全体がスッキリ片付ける事ができます。
ファミリークロークのデメリットは・・・
・朝の時間帯に混雑する
クローゼット内で身支度を行う場合は、朝の忙しい時間にクローゼットが混雑する可能性があります。
朝の支度が重なっても大丈夫な広さを確保するのか、それとも収納の仕方を工夫するのか、検討が必要です。
・湿気や臭い対策が必要な場合がある
衣類や寝具などを収納するファミリークローゼットは、湿気がこもりやすく臭いが気になる事があるかもしれません。
洗面室やランドリールームの近くに設置する場合は、より湿気が溜まりやすくなるので、換気扇や窓を設ける等、定期的に換気を行う計画が必要になってきます。
ファミリークロークを設置すると必然的に『広さが必要』になってきます。
家族全員分の衣類や荷物、寝具などを収納する場所なので、それなりに広いスペースが必要です。
着替えや、アイロンがけなどをクロ―ゼット内で行う場合は、更にスペースを確保す必要があります。
お家が広くなると建築予定の土地に建物が収まるのかどうか?バランスの確認も必要になってきますし、建物が大きくなるという事は必然的に建築の費用が上がってしまうので予算との兼ね合いを確認しながら、間取りを考えてみてください。