住宅の換気方法
家を建てる時に必ず設置されるものがあります。
なんだかわかりますか?
沢山あるとは思うのですが、その中の一つについて今日はお伝えしていこうと思います。
それは“換気システム”についてです。
換気扇や窓があるのに、換気のシステムなんているのか?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
昔の家は適度な隙間があり、家のあちらこちらから隙間風が吹いていました。
しかし、近年建てられる家は高気密・高断熱が主流になっており、隙間風が吹く家などほとんどありません。
高気密・高断熱の家だと、“換気システム”の計画をしておかないと体に悪影響を及ぼすそれがあり、
法律で1時間当たり2分の1以上の家の中の空気を換気しなくてはいけない法律ができました。
換気をしないと一体どんな事が起こるのか?!
換気の必要性についてご紹介いたします。
①湿気がこもってカビが発生しやすくなる
換気が正しく行われていないと、部屋の中に湿気が溜まり、結露やカビが発生しやすくなってしまいます。
カビが増えれば、今度はダニも繁殖しやしくなるため、アレルギー性鼻炎など健康被害をもたらすことになるでしょう。
②シックハウス症候群のリスクが高まる
室内には見えないだけで様々な物質が空気中に浮遊しています。
・ホコリ
・花粉
・ウイルスや細菌
・ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物
などがあります。
このような物質が部屋の空気内に停滞すると、アレルギー性鼻炎やシックハウス症候群になるリスクが高まってしまいます。
特に最近では、気密性の高い住宅が増えているため、意識的に換気を行わないと汚れた空気が外に出にくいと言われています。
実は私たちが一日で吸う空気の量はおよそ20キロ。
ごはん100杯分もの空気を吸い込んでいるため、空気を綺麗に保つ事はとても大切です。
そこで住宅には欠かせない“24時間換気システム”があります。
24時間換気システムとは、機械を用いて換気を行うものです。
取り付けた給気口から外の新鮮な空気を取り込んで、排気口から排出する仕組みです。
住宅の高気密高断熱化が進んだことにより、室内の空気汚染が問題化され、現在では法律で24時間換気システムの設置がどの住宅にも義務付けられるようになりました。
一般の住宅で採用される換気の方法は2種類あります。
一つ目が【第一種換気】
第一種換気とは、給気も排気も機械を用いて行うものです。
熱交換機を備えることで、取り込んだ外気を室温に近い状態で吸気することが可能なので家の中の温度が一定になります。
またアレルギーの原因となる花粉やPM2.5などを除去して外気を取り込めるという特徴があります。
二つ目が【第三種換気】
第三種換気は、排気のみを機械で行う仕組みになります。
一種換気に比べると、機械にかかる費用や、工事にかかる費用を抑えられるメリットがあります。
換気扇のお手入れ以外はメンテナンスがほとんど要らないのも特徴の一つです。
換気を正しく行うことは、家の中の空気を常にきれいに保つということ。
食べ物や飲み物を口にする以上に空気を口にしている割合のほうが圧倒的に多いので、空気を綺麗にすることが健康を維持することにもつながってきます。
初期費用の件や、メンテナンスの方法など、機械にも種類があったりするので、ご家族に合ったものを選んでみてください。