床材選び
お家を建てる時、間取りやキッチンなど沢山の物を選んでいくと思いますが、
その中にある一つの『床材』があります。
床材の種類や選び方についてお話していきたいと思います。
床材を選ぶ時には種類と特徴を知っておく事が大切です。
①複合フローリング
鋼板に薄い木板や木目調のシートを張り付けたものであり、木のフローリングでは最も選ばれることが多い床材です。
丈夫であることと掃除やメンテナンスもしやすいので多くの住宅で採用されています。
複合フローリングは3種類に分類されるので、こちらも把握しておいてください。
・シートフローロング
表面材に木目調のシートを使用したものになります。
・突き板フローリング
表面材に本物の厚い木板(0.2~0.6㎜程度)を使用。①より木の風合いがあり、機能性とコストのバランスがいい床材になります。
・挽き板フローリング
表面材に本物の厚い木板(2㎜程度)を使用。無垢のフローリングに近い質感の床材になります。
一般的にシートフローリング<突き板フローリング<挽き板フローリングの順にコストが高くなるので、予算を踏まえて検討しましょう。
③単層フローリング
一本の自然の木(無垢材)から板を切り出して、それを加工した床材です。
混じりけのない天然木材から作られているので、木が本来持っている質感や温もりを感じたり、経年変化を楽しんだりすることができます。
さたに単層(無垢)フローリングは熱伝導率が低いため、素足で触れてもひやっとしにくいこともメリットです。
しかし、無垢材は定期的にメンテナンスしないと変形や汚れが起こりやすく、複合フローリングに比べてコストが高いといったデメリットもあります。
その事を踏まえて検討してみてください。
③タイル
タイルは陶器から作られた床材であり、1枚ずつ並べて敷いていきます。
硬くて水に強いため、リビングより玄関や土間に用いられることが多い床材です。
デザイン性に優れているので、最近はキッチンの床やトイレ、洗面室などの水回りに使われる事も多くなってきています。
④畳
畳はい草を案で作られた日本古来の床材です。
木材や石材に比べると弾力性が高く、座ったり横になったりしても身体か痛くなりにくいので、ごろんと寝っ転がったり、子育ての空間としても役立ちます。
また、い草特有の香りによるリラックス効果、快適な空間を作り出す調湿効果も畳ならではのメリットです。
しかし、カビやダニが発生しやすかったり、毛羽立ちが起こりやすかったりとデメリットもありますので、その点を踏まえて検討してみてください。
⑤カーペット
ふかふかした感触を持つカーペット。やわらかい床材になります。
クッション性と遮音性が高いので、高齢のご両親や小さなお子様がいつご家庭に向いています。
また保湿性にも優れているため、冬の時期でも足元が冷たくなりません。
デメリットとしては、飲み物や食べ物をこぼしたきの掃除が大変になることや、経年劣化しやすいことが挙げられます。
⑥クッションフロア
クッションフロアはビニール素材で作られた床材です。
防水性が高いので、水などをこぼしても簡単に拭き取れます。
また、クッション性が高くけがをしにくい、コストパフォーマンスにすぐれているといったメリットもあります。
安価で取り入れやすい面はありますが、見た目の高級感に乏しい、凹みや変色が起こりやすいといったデメリットもあります。
ただし、近年は木目調やコルク風など、見た目が改善された製品も沢山あるのでメリット・デメリットを考え選択してください。
床材といってもこんなに沢山の種類があり、特徴もそれぞれ異なっています。
心地のいい住まいを実現するためには、適材適所を意識しながら、見栄えと機能性を兼ね備えた床材を選ぶことが大切です。
カタログだけではわかりにくいと思いますので、ぜひお打ち合わせの際は、サンプルを見て触って確認してみてください。