総2階の家って良い?悪い?
総2階の家というとどんなイメージをお持ちですか?
外観がカッコ悪いとか?安そうに見える?等々ローコスト住宅のイメージが強いかもしれません。
しかし、総2階にはメリットもたくさんありますので、
家づくりにおける優先順位を考えると総2階という選択肢を捨てるのはもったいないかもしれません。
今回は、総2階のメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。
総2階のメリット―
メリット①:コストを抑えやすい
総2階の家は、1階部分に屋根を作らず、家の構造がシンプルなので施工のコストを減らすことができます。
凹凸が少なく、施工する際に必要な部材を減らせる構造であることも、コストを抑えられる要因です。
もちろん部屋数や配置によっても大きく異なりますが、同じ延べ床面積の家を建てるとするならば最も費用が抑えられる手法です。
メリット②:地震に強い
1階と2階の面積が同じ作りの総2階の家は、地震が起こったときの安定性が高く、揺れに強い構造となっています。柱の位置を1階と2階で統一することで、通常の2階建ての家よりも安定した構造が保てます。
メリット③:防犯性が高い
総2階の家は、家全体で凹凸が少なく下屋がないため、1階部分を足場にして2階へ侵入される心配もなく、2階の防犯性を高められます。
メリット④: 耐久性が上がる
総2階の住宅は外壁や屋根のでこぼこが少ないため、年月の経過による塗装のはがれ・ひび割れが起きにくいという特性があります。そのため雨漏りが起きにくく、耐久性を高められる点がメリットです。
メリット⑤ 土地を最大限利用できる
総2階の家は、1階、2階の床面積を均一にできるので、狭い土地でも家を建てやすいです。
また総2階の家は、1階と2階のどちらかの面積を狭くする作りよりも、家全体のスペースに無駄ができにくいため土地を有効活用しやすくなっています。
総2階のデメリット―
デメリット①:デザインがシンプルになりやすい
総2階の家は機能面を重視するため、凹凸がなく単調なデザインになってしまいがちです。
凹凸でデザインを作るのではなく、窓の配置の仕方や外観の配色等でデザイン性を高めることは可能です。
デメリット②:1階が狭くなる
一般的に2階建ての家を計画する際は、1階に必要とされる面積が大きく2階の面積がコンパクトになりがちです。
1階を広々と作った場合は2階も広くしなければ総2階にならないため不必要に2階の面積を大きくなってしまいます。
それぞれの階にどのお部屋を配置するか、バランスが重要になってきます。
デメリット③:1階と2階の上下動線が発生する
1,2階のバランスを取るために浴室や洗面といった生活に欠かせない設備を2階に配置した場合、1階との間で動線が発生します。
生活のなかで行ったり来たりの手間がかかってしまい、不便さを感じることもあるので、動線をすっきりさせたい人には不向きなケースもあります。
デメリット④:土地の状況次第では建築できない場合がある
土地の法的制限、特に斜線制限(北側斜線制限・道路斜線制限)等の規制によっては総2階の家が建てられないこともあります。
あらかじめ土地の状況を確認しておくことが重要です。
総2階の家のメリット・デメリットはどうでしたか?
コストや性能面でのメリットは、とても大きい建築方法といえるのではないかと思います。
伊地知組が取り扱いしている住宅の「ZERO-CUBE」は、総2階で作られる事が多いです。
シンプルなデザインですが、おしゃれ且つそれぞれのご家族のオリジナリティも加える事ができるので外観・内観と共に満足して頂けるのではないかと思います。
間取りのご要望と土地の状況を把握した上でご家族にとってベストな家づくりを探してみてください。
家づくりの疑問やお困りごとは是非、当社スタッフへお気軽にご相談ください。